小学生になるとお小遣いをあげるかどうか迷う人が多いと思います。
「いくらあげればいいの?」「どうやって渡すべき?」「みんなどうしてるの?」と疑問がいっぱい。
小学生のお小遣いがいくらくらいなのか、渡し方にはどんな方法があるかなど、お小遣い事情についてまとめました。
小学生のお小遣いはいつから渡す?
低学年から渡す
小学1年生でお小遣いを渡しているのは14.1%、渡していないのは85.9%だそうです。子ども同士で買い物に行く機会がまだ少なく、買い物では親が支払うため、お小遣いの必要性を感じない人が多数。
低学年からお小遣いを渡すメリットは、数を数えたり簡単な計算をしたりして、算数を実戦で学べることです。
中学年から渡す
中学年になるとお小遣いを渡す人がぐっと増えます。
小学3〜4年生になると、友達同士で駄菓子屋さんに行ったり、文房具を買いに行ったりするようになるでしょう。友達と一緒に買い物をするときに自分だけお金を持っていないと、疎外感を味わうことがあります。そのため、中学年からお小遣いを渡す人が増えるのかもしれません。
高学年から渡す
高学年になると友達同士で映画を観に行ったり、アミューズメント施設でゲームをしたりするなど、友達付き合いが活発化します。お小遣いがないと友達との付き合いが制限されてしまうことも。高学年になると友達付き合いが複雑になってくるため、友達との関係性を見ながら金額を設定して渡すとよいでしょう。
小学生のお小遣いはいくら?平均金額と使い道
1ヵ月のお小遣い平均金額
小学生全体の平均金額は¥1,662という結果が出ています。小学1〜3年生は¥1,207、小学4~6年生は¥1,996です。
(※「BANDAI夢・クリエイション「小中学生のおこづかいに関する意識調査」結果」参照)
あくまでも平均金額であり、家庭によって渡す金額はさまざま。小学1年生は¥100、2年生は¥200と学年に合った金額を渡す、お手伝いを1回¥50と設定するため1ヵ月¥1,500渡す、毎日おやつを自分で買うために¥3,000渡すなど、いろいろな家庭があります。
お小遣いの使い道
1位 お菓子やジュースなどの飲食物
2位 文房具
3位 マンガ(雑誌・コミック)
4位 貯金
5位 おもちゃ
6位 ゲーム(アミューズメント施設内)
7位 書籍(マンガ以外)
8位 ゲームソフト
9位 カードゲーム
10位 服・アクセサリー
(※「BANDAI夢・クリエイション「小中学生のおこづかいに関する意識調査」結果」参照)
圧倒的に多い使い道は、お菓子やジュースの飲食物です。必要なものは親が買う家庭が多いため、自分の好きなものを買う傾向があります。しかし、4位に貯金が入るなど堅実な一面もあり、貯金したお金で高額なおもちゃやゲームを買う子どももいます。
小学生のお小遣い 3つの渡し方
毎月・毎週定額を渡す
定額制のメリット
- 決められた金額の中でやりくりを学べる
- お手伝いをする時間がないときに子どもが無理をしない
定額制のデメリット
- 毎月・毎週のお小遣いが当たり前になってしまい、感謝の気持ちが薄れる
- お手伝いをしなくなる
必要なときに渡す
都度制のメリット
- お小遣いが必要なことを提案する力、交渉する力が身に付く
- ほしいものが必要なものか不必要なものかの判断力がつく
都度制のデメリット
- 金額設定がしにくいため、際限なくお小遣いをほしがる可能性がある
- お小遣いの管理能力が育たない
お手伝いをしたときに渡す
報酬制のメリット
- 自発的にお手伝いをするようになる
- 労働の対価としてお金をもらうため、お金を得る大変さがわかる
- 働いて得たお金だからこそ無駄使いをしない
報酬制のデメリット
- お小遣いをもらえないとお手伝いをしなくなる
- 人のために何かするとお金がもらえると期待するようになる
子どもと一緒にお小遣いについて考えよう
お小遣いにはいろいろな渡し方があるため、子どもの性格に合わせてぴったりのものを選ぶのが大切です。そのためには、まず子どもと一緒にお小遣いについて考える必要があります。管理方法やお金のルールについて話し合うとよいでしょう。
管理方法を決めよう
お小遣い帳をつけると約束するのがおすすめです。お小遣い帳をつけると、お金の出入りがわかりやすく整理でき、買うもの・買わなくてもよいものの判断力が育ちます。お小遣い帳をつけないと、もらった瞬間にすべて使ってしまったり、必要なときに足りなくなったりする可能性があります。
お小遣いの前借りや追加についても話し合っておくとよいですね。前借り・追加をしないと決めておけば、子どもの無駄使いが減るでしょう。
お金のルール
友達と出かけるときのルールを決めておくと安心です。友達同士の貸し借りや奢り合いはトラブルのもと。貸し借りはしない・奢り合いはしないと決めておくとよいですね。トラブルがあった場合はすぐに親が解決に当たりましょう。
まとめ
お小遣いは子どもが成長するうえで避けられないものです。小学生のお小遣いがいくらくらいなのか、渡し方をどうしたらいいのかなど、親の悩みは尽きませんよね。
お小遣いの平均値がわかっても、実際いくらに設定するのか、どうやって渡すかは、親が子どもに求めることによって変わってきます。お小遣いの方向性を決めたら親が口出しをするのは厳禁!
子どもはお金を使っていくうえで、失敗や我慢を繰り返しながらお金の価値観や金銭管理を学んでいくからです。
トラブルが起こったときにすぐ助けられるよう子どもから目を離さないようにし、お金の使い方を温かい目で見守りましょう。
参考文献
「BANDAI夢・クリエイション 「小中学生のおこづかいに関する意識調査」結果」
「HugKum 小学館 おこづかいはいつから?ダントツ1位は○○円!気になるマネー事情を小学生ママ1,000人に聞いた!」
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