子どもを学童保育に入れたい人必見!特徴や選び方を徹底解説◎

両親が共働きをしている家庭が増えています。
子どもを放課後や長期休みに一人で家に置いておくのは不安ですよね。

子どもを学童保育に入れたいと思っても特徴や選び方がわからない人もいるかと思います。

今回は子どもを学童保育に入れたい人のために特徴や選び方をご紹介します。

学童保育の施設にはどんな特徴があるの?

学童保育とは、子どもの面倒をみられない親の代わりに放課後や長期休みに子どもを預かり、遊びや生活の場を提供するサービスです。

学童保育の施設は主に3つに分けられます。

学童保育の種類

学童保育には、放課後児童クラブ・放課後子ども教室・民間児童保育の3つがあります。

  • 放課後児童クラブ(厚生労働省管轄)

放課後児童クラブは、小学生の子どもの保護者が仕事などで昼間家庭にいない場合、放課後に児童厚生施設等を利用して遊びと生活の場を与えるものです。また、子どもの状況や発達段階を踏まえながら、健全な育成を図る事業を行っています。(※「厚生労働省 放課後児童クラブ運営指針」参照)

放課後児童クラブでは専任の指導員が指導をしてくれます。
一般的に学童保育と呼ばれるものは、放課後児童クラブを指すことが多いです。

  • 放課後子ども教室(文部科学省管轄)

放課後子ども教室は、子どもが放課後を安全・安心に過ごし、多様な体験・活動ができるように学習や体験・交流活動などを行う事業です。すべての児童を対象としており、地域の協力者等によってボランティアで行われます。放課後・土曜日・夏休み等に、小学校の教室や体育館、公民館等でいろいろな学習・体験プログラムを実施します。(※「文部科学省 放課後子供教室の概要」参照)

放課後子ども教室は、地域のボランティアによって行われるイベントが多く、毎日子どもを預かるというシステムではありません。放課後児童クラブと連携してイベント等が実施されることもあります。

  • 民間児童保育(民間法人・社会福祉法人等が管轄)

民間児童保育は、NPO・個人などが経営する学童保育です。主に塾やアフタースクールを指します。施設によって時間・料金・内容が異なり、習い事や学習面に重きを置いているところも。保護者が内容によって自由に施設を選べるのがポイントです。

学童保育の金額

放課後児童クラブは、月額¥4,000〜¥8,000の間で設定されている割合が高いです。
(※「厚生労働省 放課後児童クラブ関連資料」参照)

放課後子ども教室は基本無料ですが、材料費などは別途必要のところがあります。

民間児童保育は施設によってさまざまな金額設定があり、約¥40,000〜¥100,000以上かかるところもあるようです。

学童保育はいつ開いているか

放課後児童クラブは長期休暇を含む年間250日以上開所しているところがほとんどです。(※「文部科学省生涯学習政策局社会教育課 ~放課後子供教室等について~」参照)

開所時間は平日12:01〜14:00の間が6割を占め、休日は8:59以前がほとんどです。また、閉所時間は平日・休日ともに18:01以前のところが約6割を占めます。(※「厚生労働省 放課後児童クラブ関連資料」参照)

放課後子ども教室の開所日数は、平成25年度の平均として年間111日(平日84日、土曜日14日、日曜日等13日)という結果があります。(※「文部科学省生涯学習政策局社会教育課 ~放課後子供教室等について~」参照)

つまり、ほとんどの放課後児童クラブは学校の放課後は学校終了後から18:00くらいまで、長期休みは9:00前から18:00くらいまで開所しているようです。放課後子ども教室は、放課後児童クラブの半分以下の開所になります。

民間児童保育は施設によって時間が異なり、保護者の仕事に合わせて融通が効くことも。保護者の迎えに行ける時間に合った施設を選べます。

学童保育での過ごし方

放課後児童クラブでは、宿題などの勉強・読書・スポーツ・フリータイムなどで過ごすのが多いようです。運動場がある場合は外遊びをし、ない場合は屋内での遊びが中心になるでしょう。放課後子ども教室と連携し、地域の人とイベントや遊びを行うこともあります。

民間学童保育は施設によって異なり、宿題以外の学習をサポートしたり、習い事を行ったり、パソコン指導をしたりします。

学童保育の選び方は?

学童保育の選び方は各家庭によって異なります。

多くの人は、

  • 学校に併設されている
  • 家からの距離が近い
  • 小規模施設
  • 内容が充実している
  • 預かってもらえる時間の長さ
  • 料金
  • 長期休みの預かりの有無
  • 父母会の活動の有無

などで決めるようです。

見学できる場合は、先生・生徒・過ごし方などの様子を見るのをおすすめします。

学童保育のメリット

学童保育のメリットは、

  • 放課後に一人にならないので安心できる
  • 宿題を済ませてくれる
  • 一人で過ごすよりも充実する
  • 違う学年やクラスの子どもと遊べる
  • 長期休みに朝から夕方まで預かってくれる

などです。

特に低学年は事故や防犯が心配なため、学童保育で預かってもらえると安心しますよね。子ども自身も一人で過ごす心細さから解放されるでしょう。

学童保育のデメリット

学童保育のデメリットは、

  • 費用がかかる
  • 人間関係がうまくいかないとストレスになる
  • 父母会が負担になることがある

などです。

民間学童保育に入れる場合、費用が高くなります。幼児のころの保育料より高額なると大きな出費になるかもしれません。

また、人間関係でトラブルがあると学童保育に行くのを嫌がることも。メンバーを選べないため、先生や友達と合わないとストレスが溜まるでしょう。

まとめ

今回は子どもを預ける学童保育の特徴や選び方についてまとめました。

放課後子ども教室は毎日行われるものではないため、毎日子どもを学童保育に預けたい人は放課後児童クラブか民間児童保育の施設を選ぶとよいでしょう。

各家庭によって選ぶ基準はさまざまだと思いますが、子どもが安心して放課後や長期休みを過ごせることを第一に考えると選びやすいですね。

学童保育で過ごす時間は年間で考えるとかなりの時間になります。子どもの負担にならない楽しい場所を見つけましょう。

参考文献

「厚生労働省 放課後児童クラブ運営指針」

「文部科学省 放課後子供教室の概要」

「厚生労働省 放課後児童クラブ関連資料」

「文部科学省生涯学習政策局社会教育課 ~放課後子供教室等について~」