子どもが「習い事を辞めたい」と言ったらどうする?原因と対策を徹底解説

子どもが「習い事を辞めたい」と言い出したら、どうしたらよいのだろうと悩む人が多いのではないでしょうか。

親にとってはまさに青天の霹靂!

子どもが「習い事を辞めたい」と言い出したときに、親がすべきことについてまとめました。対応に迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

子どもが「習い事を辞めたい」と言う原因は?

子どもが「習い事を辞めたい」と言い出したら、まずは理由を聞きましょう。なぜなら、子どもが習い事を辞めたい原因は多岐にわたるからです。

  • 習い事の先生と合わない
  • 内容についていけずに結果が出ない
  • 習い事より遊びを優先させたい
  • 内容がつまらない
  • 内容に飽きた
  • 習い事をやりたくない
  • 習い事を習得して満足した
  • 人間関係がうまくいっていない
  • たくさんの習い事で時間に追われている
  • 他のことに興味が移った
  • 習い事が好きではなくなった

など、子どもによって様々な原因があります。

まずは子どもの言い分をよく聞き、それが解決できることなのか、やむを得ないことなのか、一時的に起こる気分的なものなのかを判断する必要があるでしょう。

習い事先の様子を確認してみよう

子どもは習い事を辞めたい理由をうまく伝えられるとは限りません。子どもの意見を聞くだけではなく、習い事先の様子を確認すると、子どもの話だけではわからなかったことがわかる可能性があります。

生徒と教室の様子を確認してみよう

周りの生徒がどんな状態で習い事を受けているかを確認しましょう。例えば、じっくりと習い事と向き合いたいのに、うるさい子どもがいるから落ち着かなくて嫌になってしまうなど、環境の原因が見つかるかもしれません。また、埃っぽいなど不衛生な教室環境のため、行くのが嫌になってしまう子などもいます。

指導の様子を確認してみよう

子どもと指導者の相性を確認するのも大切です。厳しすぎたり他の子と扱いが違ったりすると、子どもは敏感に察知します。そういう場合は指導者を変更することで、習い事を続けられるかもしれません。

子どもが「習い事を辞めたい」と言ったらどうしたらいい?

子どもが「習い事を辞めたい」と言い出したら、親は対処法を考えなくてはなりません。大きく分けて3つの対処法があります。

習い事を続けさせる

習い事の状況を確認したあとに続けさせるという決断をしたら、親は続けるためのフォローをしましょう。
習い事の状況を定期的に聞き、成長やがんばりを褒め、成長した結果どうなるかと伝えるなど、励ましてやる気を復活させるのが重要です。

また、習い事はいつかは辞める日がくるため「何年生まで続けるのか」「いつの大会までやるのか」「どんな結果を出したら辞めるのか」など、きちんと話しておくと目標が定まります。

人と比べると、モチベーションが下がる可能性があるので気をつけましょう。

習い事を辞めさせる

習い事を辞めると決めたら前を向いて進みましょう。続かなかったことを責めるのは厳禁です。

辞めるときはきちんと礼儀正しい辞め方を心がけるとよいですね。時間が経ってまたやりたいと子どもが言い出したときに復帰できるよう、丁寧にお礼を言って辞めることが大切です。

習い事を休ませる

習い事を続けるか辞めるか判断がつかないときは、一旦休ませるのがおすすめです。
親子でじっくりと考える時間を作ることによって、突発的ではなく落ち着いて物事を見られます。

休んでいる間に他のことをしたり、習い事に行かずに一人でやってみたりすると、今後どうしたらよいか答えが出てくるでしょう。

長期間休むと戻りにくくなるため、期間を決めて休むのがポイントです。

子どもの習い事を辞めさせてもよい理由は?

子どもが「習い事を辞めたい」と言い出したとき、多くの親がどうしたらよいか迷います。「せっかくここまで習ってきたのに」「簡単に辞めたら辞め癖がつくのではないか?」「自分がやりたいと言い出したのに」など、複雑な気持ちになるのも無理ないでしょう。

しかし、子どもが習い事を通して学ぶのは技術面だけでありません。集中力、礼儀、コニュニケーション、人前に出ることなど、多くのことを学びます。

他のことに興味が移るのは好奇心が育っている証でもあり、新しいものとの出会う可能性を示しています。昔に比べて習い事の種類が豊富にあるため、習い事を辞めてしまっても次の習い事がぴったりくることもあるでしょう。

無理にやりたくない習い事を続けると幸せを感じる時間が減少し、自信を喪失したり気分が暗くなったりします。心や身体の不調が出てくると、習い事以外の生活にも支障をきたす可能性があるため、十分注意が必要です。

まとめ

子どもが「習い事を辞めたい」と言い出すと、「飽きっぽい」「怠け者」「根性が足りない」などマイナスの面を見てしまいがちですが、子どもが自らの意思で辞めたいと決断するのは成長の証ともいえます。
子どもによって原因が様々なため話し合うことが何より重要。子どもの意思を尊重しつつも、親がブレないことが大切です。

小学生は自分一人では習い事を続けられません。親と子が力を合わせて決断していくとよいでしょう。

参考文献

「東洋経済ONLINE 子どもの習い事は、「やめ時」が肝心!」
「日経DUAL 親野智可等 小学校低学年の子どもと親のコニュニケーション術 「習い事をやめたい」と言われたら、やめさせるべき」