2018年に文部科学省が学習指導要領を改訂しました。
これにともなって小学校でも実践的な英語教育が行われることとなり、心配に思っている保護者の方も多くいると思います…
しかし、小学生程度の英語であれば保護者の方が英語についてよく知らなくても英語学習をサポートすることができます。
この記事では新学習指導要領で必要とされている英語力を説明するとともに、それらを子どもが身に着けるための簡単な方法を紹介していきます!
英語圏の文化を知ることの重要さ
新学習指導要領では、英語に親しむとともに外国の文化を学ぶことになりました。
これはなぜかというと、外国語で他者とコミュニケーションを取る時には相手の文化を少しでも理解していると、スムーズに会話できることが多いからです。
例えば言葉のわからない海外に行ったとしても、そこに元々興味があって多少の知識があれば現地の人とも軽いコミュニケーションはできますよね?ドイツであればビールを一緒に楽しんだり、中国であれば万里の長城で雄大な景色に思いを馳せたり!
相手の文化を知っておくということは、初めて会う相手との会話の種を探すときにもとても役立ちます。そのため小学校の英語の授業では、言語とともに文化も学ぶように方針が新しくなったようです。
家庭でできる英語圏の文化学習!
「学ぶ」というと、身構えてしまう保護者の方が多いかと思いますが、幼少期の文化学習に限っていえばそれほど大変なものではありません!
例えば、高校生がK-POPにハマるのも、見方によっては文化を学んでいるということになります。彼らはYouTubeやInstagramを通して海外のコンテンツに触れ自分の知識とすることで、同じ趣味を持っている人とコミュニケーションを円滑に取る助けにしています。
なので、自宅でお子さんに海外の文化を学ばせるには同じようにYouTubeやSNSなど、国境を超えて利用されているメディアを使うと良いでしょう!
YouTubeと聞くと、日本のエンタメ系YouTuberが頭に思い浮かび「そんな動画を教育に使うなんて…」と思う保護者の方がほとんどだと思います。
しかし、海外のYouTuberには大人が見ていても楽しめる、知的好奇心が満たされるような、「Interesting で心惹かれる良さ」を持つ動画を投稿している人も多くいます!
人気のチャンネルでは日本語字幕が付いている事がほとんどですので
パソコンで子供と見ながら海外の日常を学ぶことができます!
以下、おすすめのチャンネルですのでぜひ一度ご覧ください!
小学校英語においての聞く力とは
聞く力というと一般的には人の話を聞いて、自分なりに理解する力だと思われていますが、小学校の英語の授業ではそのようなことはありません。
小学校では会話の内容ではなく、話されている英語の「音」に慣れることを目的に授業が行われます。
なぜなら、単語や文法はある程度成長してからも覚えることができるのに対して、音を聞く力というのは大人になってから習得することが難しいからです。保護者の方の中にもリスニングを苦手に感じている方もいらっしゃるかと思います。
多くの大人向けリスニング教材は、英語の文章と日本語の文章を交互に聞くことで英語の意味と日本語の意味をむすびつけます。しかし、小学生の場合は英語の音に慣れさせることが第一の目的なので、日本語との結びつきはそれほど重要ではありません。
気軽に英語を聞く習慣をつけよう
上でも述べた通り、英語をたくさん聞くことで聞く力は育っていきます。しかし、英語圏で生活しない限り、日常生活に聞く英語の量には限りがあります。
上で述べた大人用のリスニング教材を家で常に流しておくのは一つの手ですが、堅苦しい英語をが多いため、子供にとっては苦痛でしかないでしょう。
ですので、ここでは日本にいながら楽しくかつ大量の英語を耳に流し込む方法を二つほどご紹介したいと思います。
もしお子さんが音楽好きであれば、洋楽を聞かせると良いでしょう。洋楽と一言でいっても日本の音楽と同じように、ロックからポップス、ジャズまで様々なジャンルがあります。きっとお子さんが気に入る曲もあるはずです。
おかしなことが好きなお子さんをお持ちの保護者の方には、このチャンネルをおすすめします。「Daily Dose of Internet」というチャンネルは、インターネットにアップロードされたおもしろ動画を一日一回載せているチャンネルです。
新学習指導要領における話す力とは
ここまで読んで頂きありがとうございます。
最後にはなりますが、家庭内で学ぶことが最も難しい「話す力」について書かせていただきます!
新学習指導要領では、この「話す力」を英語で自分を他人に紹介する力だと定義しています。
小学校の英語の授業で扱う英語は、日常生活で使う基本的な語彙ですので、シンプルな自己紹介や基礎的な文法のみを扱います。
また、授業では、文法の正しさや使っている単語の正確さはあまり求められません。拙い英語であっても、言いたいことを伝えるということが重要視されます。。
自宅で話す力を育てるには
上でも述べた通り、英語で話す力を家庭内だけで育むのは難しいです。
ゲームが好きな子であれば、英語圏の人が多く通信するオンラインゲームをプレイすることで英会話をする機会は作ることができますが、子供向けの安全な環境であるとは限りませんので、あまりおすすめはできません。
またインターネット上にあるチャットサイトという選択肢もありますが、そこでの会話は文字ベースのものになってしまうため、発声することが求められる小学校の英語に対してはあまり効果的でないでしょう。
むしろ家庭では英語の話す力を鍛えることより、日本語による発言スキルを磨くことをおすすめします。自分から発言することが苦手なお子さんにとっては、日本語によるプレゼンテーションも難しく感じるかもしれませんそのため、お家でお子さんが話す機会をたくさん作り、お子さんの話を多く聞いてあげるという姿勢が将来的に役立つかもしれません。
オンライン学習という選択肢
確実に英語力を伸ばすためには、やはりオンラインでの英会話教室が最も安定した選択肢です。
英会話教室であれば教員の身分が保証されていますし、プロの講師による教育ですので学習効率も高く効果が期待できます。更にオンラインであれば、自宅にいながら保護者の方の目の届くもとで英語の会話スキルを身に着けることができるため安心です。
また、講師の方のほとんどは海外経験がある、もしくは海外に在住しているため留学に行かずとも海外の文化を身近に感じることができます。これは文化を知るという面から見ても英語が学習に効果的です。
なぜなら、文化とは情報を知ることだけで学べるものではなく、近しい人とのつながりから学んでいくものであるからです。オンライン英会話教室であれば、講師の方と仲良くなることで相手の文化を知るよい機会になります。
加えて、実際に会話をしながら学ぶため、その過程で聞く力も話す力も育てられます。結果として小学校で必要な英語力すべてが自然と身についていくため、将来的な英語力も鍛えられます。
参考資料
- 文部科学省 平成29・30年改訂学習指導要領のくわしい内容 (https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1383986.htm)
- Z会 (https://www.zkai.co.jp/saponavi/el/featured/16765/)
- 小学校・中学校・高等学校における ALTの実態に関する大規模アンケート調査研究 (http://pweb.cc.sophia.ac.jp/1974ky/Interim report of ALT Survey 2014.pdf)
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