「東大生は勉強しなさいと言われたことがない」という言葉を聞いたことはありませんか?
実際に東大生に聞いてみると、言われたことがないという人が多く存在しています。
実際に、東大合格者数多数で知られる開成高校の柳沢幸雄校長も「勉強しなさい」という義務感を持たせる言い方はしないそうです。
「宿題はやったの?」「勉強しなさい!」
こどものためのその言葉、もしかしたら逆効果になってしまっているかもしれません。
勉強しなさいというというのがダメな理由
なぜ「勉強しなさい」という言葉はダメなのでしょうか?
それは、何か自分のやりたいことに対して制限がかけられることで心理的リアクタンスという作用が働くからです。
これは、心理学者ジャック・ブレームあ提唱したもので、自由が奪われ選択肢が制限されると反発する態度をとってしまうと言われています。
これはこどもだけに働く訳ではなく、おとなでも「〇〇したらダメ」と言われると、それに反して興味を持ってしまうことがありますよね。
つまり、「勉強しなさい」と指示されると「今やろうと思ってたのに!」「言われなくてもわかっているよ!」という気持ちが働き、さらにモチベーションが落ちて勉強をしなくなってしまいます。
こどもが自ら勉強するアイデア3選
小学生の時だけでなく、中学、高校、大学、社会人と学ぶことは必要になります。
こどもの時に苦手意識を持たせてしまうことは避けたいですよね。
かと言って、黙って見ていると本当に勉強してくれるのか不安です。
そんな時は、こどもが自ら勉強してくれるように工夫をしてみませんか?
①とにかく褒める
何かできたことを褒められるのは嬉しいですよね。また、褒められることによって、さらにやる気がおきます。
当たり前のことですが、これを行うことで好循環を作れ、前向きに勉強をするようになっていきます。
②時間の区切りを示し習慣化する
「今日中に宿題をやりなさい」と言うと何をいつまでにしたら良いのかわからなくなってしまい後回しにしてしまいがちです。例えば、こどもが勉強するか迷い始める前、家に帰ってきたタイミングなどで、「19時からの夕ご飯の前までに学校の宿題をしておこうね」と言うように確認をしましょう。そうすることで、具体的に何をしたら良いのかがわかり、すぐ行動に移せるようになっていきます。
③日常の場面で興味を持たせる
勉強は勉強机だけでなく、さまざまな場所ですることができます。
例えば、
・自然と目がいく場所
ex) トイレの壁に豆知識が書いてあるカレンダーを貼る
・一緒に勉強する場所
ex) お風呂に掛け算の表を貼って一緒に遊ぶ
・家の外
ex) スーパーで買い物をして足し算をしてみる
などが挙げられます。
何気ないことですが、抵抗なく興味を持つきっかけになっていきます。色々な場所に興味の種を撒いてみてください。
まとめ
ここに書いてあるものは工夫としての一例ですが、ちょっとしたことでやる気を失うこどもにとって、ちょっとしたことで興味を持たせることもしやすいです。
「勉強しなさい」と言いたくなる気持ちを抑えて、環境を整えながら、こどもが勉強のやる気を出すことを見守ることも大切です。
参考文献
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